土地改良区とは

土地改良区は、昭和24年に制定された土地改良法によってできた農業を営む人の組織です。 圃場(田んぼ)整備をしたり、農業用の排水機、水路など様々な土地改良施設の維持管理をしています。

しかし、近年では農業を営む人が減り、または高齢化して、その管理が大変になっています。 また、農村に住宅団地ができて多くの様々な人が住むようになり、水路に生活排水が流れ込んだりしているのです。 農業をされていない方はなじみのない団体かもしれませんが、近く流れる水路やため池は土地改良区が管理する施設かもしれません。

農業用の施設には自然環境や美しい田園風景を守るという効果もあります。

地域の概要(潟上市天王)

潟上市は、旧天王町と旧昭和町と旧飯田川町の三町が合併した市であり、その中で当土地改良区が管理してる農業施設は、旧天王町の殆どと旧昭和町の一部である。
旧天王町は秋田平野の北部八郎湖低地西側の中枢に位置しており、南側を秋田市北西側を男鹿市、東側を旧昭和町と接している。 地勢としては日本海と八郎湖に挟まれた東西8.8km南北12.7kmの細長い町で、豊かな自然と美しい景観に恵まれている。 全域は3列の砂丘を中心に広がり、その間に介在する低湿地の多くは水田となっている。

砂丘の一部は、畑地、樹園地として利用されているが、大部分は山林、原野で日本海に面した海岸砂丘は県の保健保安林となっている。 気象は日本海沿岸の気候で、冬季の季節風が強く、積雪慣例地帯である。近年の気象データーをみると、平均気温は11.8℃、 年間降雨量は1,183mmとなっており、日本海を北上する暖流の影響もあり、積雪慣例地帯である秋田県にあっては内陸部より降雪が少なく、 比較的住み良い町となっている。

また、平均風速は2,2m/秒であり、春から夏にかけて南東の風、空きから冬にかけては北西の風が多く吹いている。 月別降水量では8月の降水量が少なく、また、経年降水量から年によって降水量のばらつきが大きい。 このことから自然の降水量だけでは安定した農業用水の確保が難しく、 ため池が農業用水の重要な水源となっている町の中心部には道の駅グリーンランドがあり、施設の一つ天王スカイタワーから、 保健保安林や街並みそして水田地帯が一望できる。また旧天王町は秋田市に隣接する地理的条件から県内市町村中、 数少ない人口増加の地区となっていることも特徴として挙げられる。