当土地改良区の受益地は元々から在る既耕地と干拓事業で造成された南部第1工区・南部第2工区・南部第3工区の4地区で構成されている。

  

受益面積856haで、幹線用排水路のほとんどが新城川土地改良区の管理となっており、当土地改良区の管理は小用排水路がメインとなっている。土地総(天王中央地区、天王地区)で整備済み
土質は砂質から泥炭まで様々で、数メートル離れた所で違っている。

 

受益面積150haで、防潮水門にもっとも近いところなので、土質は砂質であり農耕機械には、やさしいが農作物には厳しい所です。この受益の水はすべて天王西排水機場で排除している。

 

受益面積133haで、土質は干拓特有のヘドロ地帯。
水路は土地総事業(天王北地区)で、整備済みである。この受益の水はすべて天王東排水機場で排除している。

 

受益面積159haで、土質は干拓特有のヘドロ地帯。
水路は土地総事業(天王北地区、大藤崎地区)で、整備済みである。この受益の水はすべて天王東排水機場で排除している。


※( )は新城川土地改良区管理施設

天王西排水場 天王東排水機場

天王東排水機場管理水位模式図



※ 海抜とは、東京湾の平均海面高さを0mとしたもの。したがってここでは、海面より低いところで耕作している。



● 南部第2工区 ●

・ 排水機 ・ ・ 排水路 ・ ・ 承水路 ・
・奥は常時の口径500mm
・手前が常時用の口径700mm
・常時用洪水用あわせて1分間に82
 リッ ポーメートル の排水が可能と
 なっている。
・この水路の水を上記の排水機で強制
 排除している。
・この水路は背後地の排水兼干拓 
 地の用水路となっている。

※ 82リッポーメートルと言ってもピンと来ないと思いますが、一般家庭の浴槽(標準浴槽約0.8リッポー)が、1分間で102杯を八郎潟調整池に排出している事になります。



● 南部第3工区 ●

・ 排水機 ・ ・ 排水路 ・ ・ 承水路 ・
・奥は常時の口径700mm
・手前が常時用の口径600mm
・常時用洪水用あわせて1分間に105
 リッポーメートルの排水が可能となっ
 ている。
・この水路の水を上記の排水機で強制
 排除している。
・この水路は背後地の排水兼干拓 
 地の用水路となっている。
※ 105リッポーメートルと言ってもピンと来ないと思いますが、一般家庭の浴槽(標準浴槽約0.8リッポー)が、1分間で13
  1杯を八郎潟調整池に排出している事になります。



天王西排水機場管理水位模式図


※ 海抜とは、東京湾の平均海面高さを0mとしたもの。したがってここでは、海面より低いところで耕作している。

● 南部第1工区 ●

・ 背後地用排水機 ・ ・ 干拓地用排水機 ・ ・ 承水路 ・
・奥は洪水用の口径900mm
・手前が常時用の口径700mm
・常時用洪水用あわせて1分間に148
 リッポーメートルの排水が可能となっ
 ている
・奥は洪水用の口径700mm
・手前が常時用の口径500mm
・常時用洪水用あわせて1分間に86
 リッポーメートルの排水が可能とな
 っている。
・この水路は背後地の排水兼干拓 
 地の用水路となっている。
※ 86リッポーメートルと言ってもピンと来ないと思いますが、一般家庭の浴槽(標準浴槽約0.8リッポー)が、1分間で
  107杯を八郎潟調整池に排出している事になります。
※ このポンプは灌漑期(農繁期)は、ほとんど可動せず降雨の多い時に可動する。又、ここの水路沿線には集落も
  隣接しているため、水位調整には充分配慮している。